忘れられる権利
Googleに検索結果の削除要請する際の根拠となる「忘れられる権利」とは何か? - GIGAZINE
「忘れられる権利」という単語自体に違和感がある。
「私人は時間の経過に伴って現状にそぐわなくなった過去の個人情報に関する検索結果を削除するようGoogleに要求できる」
対象が曖昧すぎて意味がよくわからないが、Googleに要求すればGoogle検索だけから消えます。公的な記録や紙媒体からは削除されるわけではないので手間さえかければ探すことは可能だったりする。
簡単に過去の知られたくない情報を検索できると困るから、ネット検索だけ規制してみるという主旨である。
現状にそぐわないという判断基準もよくわからないが、当人が必死になって見られたくないような類の情報(黒歴史や犯罪の経歴など)という時点で、当人に関わる可能性がある人物にとっては知っておいたほうが良い情報であるとも言えてしまう。
やり直しが効く社会を目指すという意味では間違っていないのかもしれないが、隠ぺい工作で関わる相手の選択肢を奪うような権利を与えても仕方がない。
Yahoo!ニュース - <土下座>コンビニ店員に強要、男女4人逮捕 北海道・釧路 (毎日新聞)
こういう犯罪でネットデビューした方々であれば、それを周りが更生したと考えるかどうかは個人の自由であり法的に責任を償ったからといって、その犯罪がなかったことになるわけではない。
法の裁きにより罰則を終えた犯罪者に対しての一般市民による私刑や私的な罰とも言えるが、そもそも犯罪者について逮捕報道してるマスコミの報道行為が許されている時点で私刑や私的な罰になってしまう。
基準も曖昧で理由づけも弱すぎるような決まりごとはやめたほうがいいだろう。
都合が悪いからネット検索にかからないようにしろとか、やったもん勝ちにでもしたいのだろうか。