【賢者の贈り物】 クリスマスの疑問
クリスマスということもあり、この物語をよく思い出す。
この物語に出会ったのがいつごろかはもうおぼえていないが、かなり前なのは確かでTVのCMかなにかだったようにおもう。
この物語のいいところは短くておぼえやすく、思い返しやすいことと、とてもいい話であることだ。そして私は思いかえすたびに一つの疑問についてかんがえる。
どうして ”賢者” なのか。
はじめのころは、お互い自分のもっともだいじな物を交換して相手にプレゼントしようとしたから ”賢者” なのかと思っていた。
それから数年たったころは、お互いがもうすこし上手く立ちまわっていたら違う結末になっていたと思えて ”賢者” というほどかよくわからくなっていた。
ここ数年は、”賢者” であることに納得しつつある。
それは、この二人が互いの行き違いをゆるしあっているから ”賢者” のような気がしていた。
最近は、行き違いをゆるしあっているどころか、気にもかけてない。
目的について理解しあっているから ”賢者” なのかと思ってたりする。
思考の鏡のみたいな物語のようで、なかなか答えにたどりつけそうもないのが、おもしろい。