owari contents blog

三十代のオッサンがネット記事やら日々の事柄について不定期に日記を書くブログです。 

残業時間を減らそう が 終わっている

この国のブラック企業が減らない理由や労働環境が悪化しかしない事情の根幹がコレ

文化的にとか国民性がとかいうが、そんな大層な問題ではなかったりする

 

従業員視点では、どうだろう?

定時内で業務が回せないのは計画の破たんでしかない

どういうわけか、計画が破たんしているのに評価に何ら影響がない

おまけに労働時間が延びたおかげで年収まで増加している

計画を破たんさせて残業だらけにしたほうが個人所得が増えてしまう

残業をしない動機づけが従業員には無い

早く帰れることはいいが、収入とトレードオフとなれば考えざるを得ないだろう

 

経営視点だと、どうだろうか?

残業時間が減れば、生産が減り総利益が減ってしまう

利益率は改善されるかもしれないが

労働の質が大幅に向上でもしない限り、事業規模が縮小する。生産性が変わらないのに労働時間が減ったら、総利益が増加するわけがないからだ

こっち側にも、残業を減らす理由が薄い。強いて言うなら壊れる従業員の割合低下くらいだろうが、市場に労働者が溢れているなら大事にする必要も薄そうだ

 

どちらにとっても、残業を減らす努力をする理由がない

 

どうすればいいのかというと

生産性を何らかの形で収入に直結させればいいのだが、生産性評価能力が経営者側になかったりする

わかりやすく競争をさせればいいのだが、競争のルールブックがない。おまけに順位の発表もない。何をやったら何点とかもない、そのくせ年度を重ねるだけで賃金が上がっていくから努力の意味が無い

このシステムに袋をかぶせるような行為を長年続けてきたせいで、努力が割に合うのか合わないのか計算不可能なシステムになってしまった。努力が報われるかどうかはわからないけど努力しろと言われてしまっては、誰も会社での努力に価値なんて見出さない、株式運用とFXに全力投球したほうが見返りが分かりやすい状態になってしまった

労働対価を考えてなさすぎる労働者側や経営者の感性の無さが問題だ

 

現状より帰宅時間が早くなり、経営は改善され。かつ、収入と総利益が増える可能性を示さなくては残業スパイラルからは抜け出せない

できるだけ公正で、できるだけ納得できる評価を作り。就業時間内に業務を完結させることを美徳ではなく、収入に反映させるシステムにしなくてはいけないのだ

 

こんな当たり前のことが、なんでできないかって?

簡単だ

旧来のシステムで成り上がった人間が決定権にぎってるから

現時点で有能だったってことは、新基準で有能とは別の位置に配置されるべき存在だ、彼らが自殺行為と気づかずに実行してくれることを祈るしかない